生きづらさを感じるならば
先日、ある方の講演会に参加しました。
その方はご自身がアスペルガーの当事者で、ご自身の経験から、外から見て障害があるとわかりにくいが故の苦労や生きづらさに関して発信されています。
ご自身がそれを発信することによって、それを聞いた方が、もしかしたら私もそうかもしれない、と気づかれることも少なくはないそうです。
もちろんそれは、自分がアスペルガーなどの発達障害かどうかの診断を勧める、というものではないのですが、本人がそれを全く知らずにこれまでの人生で経験した数々の、心が傷ついてしまうような出来事があると思います。そして、なんで自分は他の人のようにはできないんだろうと、自己否定したり、生きづらさを感じてきたこともあると思うのです。
脳に障害があった、と気づくことによって、自分を責め続けることでなく、自分自身の傾向を知って、周りを巻き込んで理解を得ることで、生きづらさが軽減したそうです。
当事者の周りにいる家族や関わる人たちも、戸惑いやストレスを蓄積して、カサンドラ症候群、といって健康に影響を受けることがあるようです。
お互いが歩み寄ることが大事ですがうまく関わる際のヒントを得られるいい場だと思いました。
この講演会を通して気付いたことは、これは障害をテーマにしていたのだけれども、そもそも、私たちは普段、自分のことを知ってもらおうと、自分のことを伝えようとはしていないと思いませんか？
相手のその表情言葉行動姿勢態度の中に、どれほどの背景があるのか、そこまで見ようとする習慣もないです。
人間の悩みごとの一番の原因は、人間関係の悩みだそうです。
自分を知ること、相手を知ること、それが関係性がを作るうえでの重要なミソですし、コミュニケーションの本質を知る教育があれば、世の中の人間関係は明らかに変わると思います。
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自分を知る、相手を知ることの一歩です。
