繰り返される関係性の因果
親のありかたを見て子どもは育つといいますね。
そして、0歳から12歳ぐらいまでの、親と子の関係性の中で、自分のアイデンティティが決められる、と言います。
先日お会いしたとても素敵な女性なのですが、お母さんから、
あなたは『ひまわり』よ、と声をかけられて育ったそうです。
『ひまわり』というと夏のイメージがあるので、明るくて何かさんさんと発信していて、元気なイメージが私にはあったのですが、
その話を聞いてからその方を改めて観察すると、『ひまわり』の花のようにいつも明るくポシティブで楽しそうに情報発信という活動をされていて、イメージ通りの方だなあ、と思ったのです。
お母さん自身も、そのまたお母さんとの関係性のなかでアイデンティティーを作るので、永遠とこの繰り返しで、何世代も前から今の日本の親子が影響を受けているんだなぁ、とつくづく思いました。
日本人にとって、何世代も前に起こったショックな出来事に、戦争がありますよね。
戦争によって原爆を落とされて、日本全国が何もない状態から、戦後の生活基盤を立て直す中で、モノづくりに没頭し経済で世界1を取るぐらいまで一生懸命働き、高さの成功を追及する中で、実はその裏では家族や親子の関係性が絶たれてきたといわれています。
戦争によって旦那さんをなくし、その後は女で一つで子どもを育ててきた、という祖母の世代や、仕事で成功することと引き換えに、家族のすれ違う時間が増えてしまったりしたことによって夫婦の関係性が壊れてしまったり。。
経済発展の裏と表がありますよね。
そしてバブル崩壊。
鬱、自殺、ガンによってパートナーをなくしてしまう人も多かった。
つい最近、久しぶりに会ってお話ししたここ時代の友人の話ですが、お母さんにかわいがられた、という記憶がないというのです。
もちろん、彼女の中の記憶なのであくまでも彼女がそう感じていた、という話ではありますが、そういえばあまり家族のことを話す子ではなかったなぁ。と思いだしました。兄弟のことも、仲が悪いわけでもないけどよくもない、と表現していたのです。
彼女がそれを今話してくれたのには背景があって、実家にいるときには体調があまりよくなくて、特にアトピーがひどかった、だが、結婚して実家を出たとたんピタっとアトピーが出なくなり、今までは何だったんだと。そして、それだけでなく、現在お子さんが一人いるのですが、自分の子どもだから可愛いはずなのにかわいいと思えない、愛せなくて、育児ノイローゼになってしまったというのです。
彼女が言うには、母親はいつも忙しくしていて、話しかけてもウルサイ、と睨めつけるような態度をされてきた、母親が急に怒りだすのでいつも怒らせないようにビクビクして緊張していた。母親が怒りだしたときは私が悪いんだと思っていた。そんな自分が、優しい旦那さんと出会うことができ、結婚して家を出て急に母親に会わなくなったら、体調がよくなりアトピーもなくなり、、ただ、急にフラッシュバックの様に、実家で母親に怒られる!と思った時の緊張感が襲ってくることがあり、これは絶対母親の子育てがおかしかったからだったんだ、と気づいたというのです。そして今では、そんな母親に対する怒りと、自分の我が子に対しても怒りを持ってしまうことで、自分もまた責めてしまう、というのです。
彼女の母方の祖父母はどんな感じだったの?と聞いたのですが、お祖父さんも戦時中から国の仕事で不在であったり、戦後も家に居つかなかったりと、お祖母さんは女で一つで生活を支えていた、ということでした。
この話を聞いたとき、本当に関係性の因果だなぁ、と思いました。
今までのお母さんというポジションは、家庭の中で家族からの影響を一番受け、いつの間にか我慢が当たり前になっていたり、自分がよくわからない状態で目の前のこと家のこと子育て、やることに追われるようにして、こなしてきました。
自分の無意識が子どもに大きな影響を与え、またその子供が自分の子どもに影響を与え、その結果物が、今の親子であっても分かり合えない、怒りや不信の関係性を作ってしまっています。
これからの子ども達一人ひとりの未来の社会が幸せで、平和で、安心で、親も子も家族みんなが笑顔で笑いあって支え合っていく、そんな関係性をつくっていきたいと思っています。
そんな志を持ったお母さんとたくさん出会っていきたいと思っています。
ピンときたお母さん!
是非是非お茶会しませんか?
2018年12月13日(木)と16日(日)の2回です。
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2018年12月13日(木)
2018年12月16日(日)